Beauty Topic


マスク生活で気づいた「目は口ほどに物を言う」!?

先日、調べものがありネットサーフィンをしていたところ、偶然にもことわざ辞典のサイトへたどり着きました。ちょっと興味がわいて調べたのが事の始まり……気がつけば1時間近く「へぇ〜」「ほぉ〜」と見続けていたのです。中でも検索ランキングという項目が意外とおもしろく、週間・月間で検索数が多いことわざを紹介しているのです。

調べたい内容が「目」にまつわることだったので、早速、検索ワードにかけてみる、【一目置く】【鬼の目にも涙】【壁に耳あり障子に目あり】など小学校で学ぶことわざが出るわ、出るわ。改めてことわざの意味を読むと、本当にわかりやすく、「確かにね」「そうそう」なんて頷いちゃったり。仕事そっちのけでハマっておりました。

 

 

心を読み解くには
良いも悪いも目元に出る!?

マスクを着用した当初、「口や頬が隠れてしまい、コミュニケーションがしづらくなった」という声を多く聞きました。表情が読み取れないことがこんなにも不便で、不安になるのかと皆さんも実感したと思います。でも、だからといってコミュニケーションをしなくていいわけもなく、頼らざるを得なかったのは……マスクから逃れた唯一のパート、「目」でした。

【目は口ほどに物を言う】
情のこもった目つきは言葉で説明するのと同等に、相手に気持ちが伝わるものだということ。

【目は心の鏡】
目にはその人の心の正邪が表れるということ。
(出典:故事ことわざ辞典)

ことわざを調べていた時にも思いましたが、「目」からの情報って本当に大切だということ。美容の記事を書く時【目ヂカラ】という言葉を使いますが、目ヂカラはあった方がいいし、目の使い方(表現がうまく言えない)もあなどれないな〜と。

最近、ある化粧品メーカーの調査によると、「マスクの影響で目を酷使していることがわかった」そうです。マスクにより顔の半分が隠れて表情が見えなくなるため、それを目元で補おうと(目元の)筋肉の活動が増加していることを発見したのだとか。顔のパーツの中で目は最も酷使するパーツと言われていますが、コロナ禍でさらに酷使するという結果になったというわけです。

先日、友人とご飯を食べた時のこと。駅で彼女と会った時、とても疲れているように見えました(もちろん、口には出しませんでした)。まぶたがくぼみ、目元のシワも深く刻まれていて、いつもよりお疲れ感が出ていたような気がしたのです。レストランについてマスクを外すといつもの彼女だったので安心しましたが、今まで見えていなかった(正確にいうと気づかなかった)まぶたのたるみや目尻のシワ、目の下のくまといったエイジングサインがこのタイミングで気になるのも、わかる気がします。


目元の悩みを解決し、
目ヂカラをつける方法

美容業界ではこの数年、たくさんのパーツケアアイテムが登場しています。全顔のお手入れでは満足せず、パーツ毎に集中的にケアしたいという女性たちの声から誕生したのが始まりと言われていますが、中でもパーツケア市場をけん引している目元ケアの需要は年々右肩上がり。もちろん、目元にまつわる研究もより深く、高度になってきていてその内容は目を見張るほど。近年では美容クリニックの治療にも引けを取らないまでの効果が期待できると言われています。現に「シワに効く」クリームが登場したことで、私のようにシワケアを怠っていた人はもちろん、今まで関心のなかった女性たちの心を掴み、「化粧品でここまでできるんだ!」と市場が一気に拡大したのはまぎれもない事実。

コツコツと毎日お手入れを続けていると、それが“ちりつも”となってあらわれるのが目元ケアの魅力。派手さはないけど少しの変化も確実にわかるため、やりがいはありますよね。何といっても内側から押し返すような「ハリ感」が重要で、「線(ライン)」をこれ以上深く刻ませない、肌の底上げを後押ししてくれる最新の美容成分を少しでも多く入れられるクリームや美容液がおすすめです。
個人的な感想ですが、目の下の細かなちりめんジワには効果的でした。実際にコロナ自粛期間中に目元美容液をプラスしてお手入れしていたのですが、いつの間にか目の下の小シワが目立たなくなっていました。私のようにこの期間中にスキンケアアイテムやお手入れ方法を見直した女性は多く、スキンケアカテゴリーにおいては売上にそれほど影響が出なかったと聞いて驚きました。コロナがこの市場の追い風になるとは思いもしませんでしたが、今後の成長も期待できそうですね。

余談ですが、アイケアは男性にもおすすめしたいお手入れなんです。以前、外資の化粧品ブランドの方に目元美容液についての取材をした際、「営業担当の男性が使用し続けた結果、目元のシワが目立たなくなり、若々しくなったと評判になったんです。百貨店の商談がうまくいったのもこの美容液のおかげと話していました」と教えてくれました。まさに【百聞は一見にしかず】。目元の印象ってちょっとの変化でもわかりますから。

美容業界では、来年早々に発売される商品のオンライン発表会のラッシュ。アイケア商品の説明を聞き・新商品を試しながら【目利き】の最中。マスクが要らない生活に戻った時こそ目元の勝負時。それまでにしっかりケアをしておきたいですね。



美容エディター・ライター
長谷川真弓