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マスク生活2年目は賢くUVケア。「塗るだけ対策」はもう古い!?

 コロナ禍でも美容ネタは尽きないため、紹介したいネタや商品がたくさんあるのですが……今回は、マスク生活2年目に向けたUVケアについてお話を。
マスクをしているとリップやファンデーションなどを塗らない“ノーメイク”女子が多いそう。ですが、実は肌にとってはマイナスなことも。
それは紫外線。紫外線は季節・天候問わず年中降り注いでいて、最近では屋外だけでなく、部屋の中にいても万全のケアをしたほうがいいというから、決して油断はできないのです。 

 

「見えない敵」は容赦なく入り込んでくる!?

シミやシワ、たるみなどのエイジングサインはさまざまな要因が複合的にからみ合って現れるため、“犯人”を特定するのは正直、難しいと言われています。
そんな中、ここ数年の間で美容業界で話題になっているのが「光老化」という言葉。年齢を重ねることによって起こる「自然老化」とは異なり、紫外線を長年浴び続けることによって起こる影響(老化)のことを言います。
加齢とは別に紫外線の影響でエイジングが加速されるなんて……。「あの時、しっかりケアしておけばよかった」と後悔しないよう、紫外線対策は早めにおこなうことをおすすめします。

そこで、紫外線対策についてのおさらい。
紫外線ケア製品を見ると、紫外線防御効果を示す指標が2つ記されていることはご存知ですよね。ひとつは「SPF」。紫外線の波長が太く・短い「紫外線B波(UV-B)」を防御する数値で、特に海や山でのレジャーではSPF値が高い方がおすすめ。
このもうひとつは「PA」。「紫外線A波(UV-A)」を防御する数値で、波長はそれほど強くないけど肌の奥まで届くため、これも油断ならないのです。さらにUV-Aは屋内、つまり部屋の中にまで入ってくるため、知らず知らずに浴びてしまうというわけ。

紫外線は目に見えず、だからこそ“厄介”ですよね。塗りムラや塗り残しがあったり、時間が経つとクリームが落ちてしまうため、“完璧な対策”というのが本当に難しいのです。
今のマスク生活も「マスクを着けているから安心」なんてことはないのです。現に「マスク焼け」という言葉が流行ったのも記憶に新しいですよね。

毎日、UVケアしていますか?

紫外線ケアの大切さを何度も伝えているのですが、残念なことに紫外線ケアを習慣化している人はものすごく少ないそう。
ある美容家さんは「大人になってシミの治療にものすごく時間とお金を費やしたため、娘たちには幼い頃からUVケアの大切さを教えています」と話していました。彼女の家ではお出かけ前に日やけ止めを塗ることを習慣づけていて、今では母親が言わなくても自分たちでケアするようになったというのです。もう……美容感度、高すぎ(笑)。

外出する前のメイク支度でUVカット値の高い日やけ止めや化粧下地、欲を言えばデコルテやボディまで塗れたらなお良しだけど、このひと手間を「面倒」と感じることもありますよね。わかっちゃいるけど、できないんです。
「今日くらい塗らなくても大丈夫でしょ?」「マスクしているから平気よね」とケアをおろそかにして、後になって「あぁ、やってしまった」と悔やむ(笑)、この繰り返し。

それに応えるかのように登場したのが、スプレータイプの日やけ止めです。シューっとスプレーするだけの「手軽さ」はとにかくストレスフリー。しかも、頭皮や背中など「塗れない」「塗りづらい」ところにもシューっとするだけですから楽チンなんです。

 

本格UVケアも叶う時代に

その後もUVケア製品は進化し続けています。クリームやジェルに色をつけて塗り残しがないように可視化したり、水や汗・最近では洋服などの擦れなどに強いテクスチャーの開発など、紫外線から肌を守る技術の進化には驚くことばかり。

そして、さらに女性たちの「もっと!」というニーズに応えるため、化粧品メーカーが取り組んだのは、サプリメントの開発! 別名「飲む日やけ止め」です。
当初はその存在も静かなものでした。業界内でも「ここまで来たか!」「本当に効果があるの?」と半信半疑な人も多く、賛成・反対と半々くらいの感じでした。
ですが、そんな心配をよそに美容感度の高い人たちの間に広がり、さらには紫外線対策が面倒な人たちも「これでようやくケアする気になれた」と飲むようになったのです。
まさか、こんなに需要があったとは……逆を返せば、そんなに日やけ止めを塗りたくなかったのか〜と(苦笑)。
私のUVケアというと、「塗る」「飲む」のセット使いが最近のルーティン。何だかんだ言っても直塗りした方が紫外線を防御するという機能は一番しっかりしているわけで……でも、外出先ではスプレータイプが本当に便利。だからニーズに合わせて使いわけるのがいいのかも。

今、海外ではコロナウイルスの「飲むワクチン」の開発も急ピッチでおこなわれているとのこと。商品化されるまでもう少し時間がかかりそうですが、私たちの生活に大きな変化をもたらすことでしょう。
新しい技術と賢い選択。便利な世の中になっていきますね。


美容エディター・ライター
長谷川真弓